“トランプ関税”の影響で米国へのグッズ発送を停止するVTuberが現れる

VTuberのHiokleoさんは5月1日、米国トランプ政権の関税政策 (米国関税法改正) の影響により、米国ファンへのグッズ発送を停止すると発表しました。

Hiokleoさん

Hiokleoさんは声明で、米国向けが利益の80%が占めていたとして、トランプ関税により今回の決断に至ったことで大きな打撃を受けることを明かしています。

さようなら、アメリカ。

大変残念なことですが、本日よりアメリカへの発送ができなくなります。これは、2025年5月2日に正式に施行される米国の関税法改正に伴うものです。

当初は800ドル以下の注文は対象外としていましたが、現在はそうではありません。
私のエナメルピン、チャーム、デスクマットなど、中国で製造された製品はすべて、米国の新関税の対象となります。私がカナダ人セラーであるという事実だけで、顧客は法外な額の手数料を支払うことになるのです。

残念ながら、この貿易戦争の不確実性のために、私の顧客が注文の到着時に何百ドルもの支払いに見舞われる可能性があると知りながら、米国への出荷を続けることは無責任です。

いつの日か、このような事態がなくなることを願いつつ、今現在は……私の大切なアメリカ人顧客すべてに別れを告げなければなりません。皆さんは、私の現在の利益の80%を占めていました。つまり、私自身は今、苦境に立たされており、ビジネスを閉じるか、食卓に食べ物を並べるための新たな方法を見つけなければならないかもしれません。

過去7年間、私の商品への愛を皆さんと分かち合えたことは素晴らしいことでした。みなさんが私や私の小さなビジネスに示してくれたサポートと優しさは決して忘れません。

この新しい政策が一時的なものに過ぎず、早くアメリカでの活動を再開できることを願っています。
でも今は、たとえデジタルであっても、私の仕事が皆さんに幸せと希望をもたらし続けることを願っています。

ありがとうございました。

今回のHiokleoさんの声明は、海外で大きな反響を呼んでおり、Hiokleoさんを案じる声や米国トランプ政権を批判する声などが寄せられています。

現在、米国トランプ政権の関税政策により、企業個人問わずグッズ販売などに影響が及び始めています。さらに、今後のトランプ政権の政策動向は不透明であり、Hiokleoさんのように米国向けのグッズ販売を停止するなどの苦渋の決断を迫られる事態も相次ぐ可能性が懸念されます。