シンガポールのVTuber事務所VSEAに違法行為など複数の疑惑が浮上
シンガポールのVTuber事務所VSEA(6月20日解散)に、現地法に違法する行為など複数の疑惑が浮上しています。
VSEAは3月30日に設立されたVTuber事務所。今回公開された文書には、VSEAの運営が現地の会社法に違反している疑いや、未成年者の所属タレントを隠そうとした疑い、運営がタレントに十分な報酬を支払っていなかったり、ときにはまったく支払っていない疑い、すべてのマーチャンダイズ(グッズ)収入を運営側が得てタレントに還元されていない疑いなどが記されているのに加え、VSEAに関わったアーティストによる運営からの報酬支払い遅延に関する告発や、元所属タレントの告発が記されています。
文書の要旨(疑惑に挙げられているもの)
- 運営者"Admin"は、トラブルに巻き込まれる可能性があることを承知の上で、意図的にこの事実を隠しています。
- この「事務所」は合法的な会社として正式に設立されておらず、(シンガポールの法律において)違法です。
- 運営者は、雇用した誰にも契約書などの適切な書類を提出していません。
- 1.5期生は「事務所」を助けることができる我たちの特別なタレントを使うために作られました。
- 運営者は、1.5期生のマーチャンダイズrevはすべて「事務所」に渡ると言っています。
- 会社のために多くの仕事をしたアーティストたちは、報酬を受け取らなかったり、ほとんど受け取らなかったりしました。
- 運営者は「ミッション」と称して、会社のアーティストに無償で仕事をするよう説得しようとしました(これについては後でもう少し詳しく説明します)。
- 運営者はVTuber「企業」の運営方法についてほとんど知識がなく、タレントにその方法を教えてもらうことに頼ってきました (我々タレントはそのやり方すら知りません)。
- 運営者は陰でタレントの悪口を言っていました。
- 運営者はタレントの情報を、本人の同意なく、また自分の立場ではないのに、そうする真の理由もなく社内の他の人々と共有してきました。
- 運営者はVTuberモデルの価格設定についてほとんど知識がなく、40ドルでモデルが手に入ると思っていました。
- 運営者はプロジェクトにOKを出した後、何度も撤回したことがあります。
- 運営者は未成年者に配信用のマイクを送るために住所を聞きました。例えば、自分で買えるようにお金を送るなどです。
- 運営者はタレントと過度に親密な関係にあり、彼らに何度もプライベートなことを話そうとしたことがあります。これには未成年も含まれます。
- 運営者はタレントに自分のお金(200豪ドル以上)を使わせ、返すと言ったが返しませんでした。
- 運営者は、紹介料を得るために私たち全員にRevolutを持たせました(彼は私たちの仕事に対する報酬を支払うためにほとんど使ったことさえありません)。
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